果報は寝かせて

西洋梨のラ・フランス、ル・レクチェを収穫しました。

昨年は、台風19号が来る前日に、急いで総どりしたのを思い出します。

今年は、当農園の地域では台風14号の影響がなく、ホッとしています。

西洋梨は、嫁が剪定・摘果を担当して5年目になります。

毎年、実が大きく、充実して育っているのを実感します。

特に今年のル・レクチェは玉伸びがよく、産地の新潟にも引けを取らない気がします。


どちらの西洋梨も、かたい、青い実のままで収穫します。

その後、食べごろの目安となる11月下旬まで、1ヶ月半ほど寝かせて追熟させます。

熟した西洋梨は、やわらかく、黄色っぽく、そして大変よい香りがしてきます。

現状、新潟の産地の方が、よりきれいな黄色に仕上がると感じています。

つくるからには、この差が縮まるように、探求したいものです。

ラ・フランスは、ル・レクチェに比べて、果実の表面にサビが出やすいです。

サビの多い実は、今年もサービス品として、りんごのお客様に差し上げる予定です。

「今年も洋梨あります?」と聞かれるのが、恒例になってきました(笑)。

ラ・フランス、ル・レクチェともに、昨年までは土間の倉庫で寝かせていました。

秋にはひんやりと涼しくなる場所なので、りんごの貯蔵には十分なのですが、

西洋梨の場合、追熟しているうちに、ロス(傷み)が出てしまっていました。


しかし、今年は地元・飯綱農協様のご厚意で、冷蔵施設をお借りできました。

低温で一気に眠らせるので、ロスが少なく、熟期も揃ってくれるはずと思います。


冷蔵施設から出すのが11月あたま。

そこから、しっかり黄色く追熟させた状態で、お客様にお届けしたいと思います。

どんな仕上がりになるか、まずは果実を眠らせて、結果を待ちます。

やなぎさわりんご農園

北信州の自然の恵み