一時休戦
例年より雨が少ないと感じていたところ、11日から梅雨入り。
摘果作業は足踏みしますが、作物にとっては、恵みの雨になりそうです。
先日、山際の畑を草刈していたところ、切株のところにヒナ達を見つけました。
りんごの木に鳥が巣をつくることはあるのですが、切株はめずらしいです。
木が少し曲がって、ちょうど屋根のようになっている真下に巣がありました。
本能的によい場所が分かるのでしょうか、茶色い親鳥が出入りしているのを見かけました。
鳥は収穫前の果実を食べてしまうため、りんご農家にとっては外敵です。
秋には、鳥よけの木綿糸を木に張り巡らして、進入経路をつくらせないようにしています。
しかし、ヒナがすやすやと寝ている姿を見てしまうと、弱いものです。
ここは一時休戦。
草はあまり刈らずに、切株の上には雨よけの板を置いておきました。
りんごの実は、少しずつですが、日々大きくなっています。
生育のはやいものは、ピンポン玉よりひと回り大きくなり、彫りもでてきました。
早めに、強めの摘果ができた実の方が、やはり順調に育ちます。
人手のやり繰りを上手くして、いつか、すべての畑で早めの摘果を終えたいものです。
桃(写真はあかつき)です。
摘果では、短めに伸びた枝についた実を、優先してのこすようにしています。
来週中には仕上げ摘果をして、袋かけをしたいところです。
こちらはブルーベリーで、だいぶ実の形がしっかりしてきました。
いまの時期、新しい枝がよく伸びています(伸びたところに来年の芽がつきます)。
7月20日頃から収穫予定です。
プルーン(写真はサンプルーン)です。
品種ごとの実の大きさで、摘果の強さ(いくつのこすか)が変わります。
となりの実と触れ合わないように、間をすかしてやるイメージです。
和梨(豊水)と西洋梨(写真はラ・フランス)です。
りんごと同じく、いまの段階では実が上向きです。
大きくなるにつれて、ペコリと頭を下げて、枝からぶら下がるようになります。
ここ数年は、剪定・摘花・摘果と嫁が担当してくれています。
特にル・レクチェは、昨年よい実がとれ、お客様からの評判も上々でした。
今年もよく育ってほしいです。
数は少ないですが、サクランボもあります。
親父が植えた木で、ここ数年はあまり手が回っていなかったのですが、
今年から勉強をかねて、しっかり手を入れるようにしました。
昨年、親父がどこかから苗木を仕入れてきた、現在2年目の品種もあります。
実がつくまで、まだ2、3年かかると思いますが、どんな実になるか楽しみです。
番外編で、りんご畑の片隅にある梅の木が、もうすぐ収穫を迎えます。
数が少ないので、お手伝いさん、近所の人と山分けしています。
梅をあげると、一部が梅漬けになって戻ってくる、田舎ならではのシステムが確立しています(笑)。
お礼肥(収穫後にあげる肥料)と夏季剪定(5~7月で伸びた枝の剪定)をやるとよいそうです。
りんご栽培に通じるところもあると思うので、試してみたいと思います。
梅雨の水が土にしみて、りんごや桃の実が、またひと回り大きくなるでしょう。
1次摘果、仕上げ摘果と、やるべきことは尽きません。
日々、育っていく実を感じながらの、摘果作業がつづきます。
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